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マスクをすると肌荒れしてしまう場合の対策

感染症対策をきっかけとして、マスクをつけて過ごすことがより一般的になりました。数年前に比べるとマスクの素材やデザインも豊富になりましたが、顔に触れるというマスクの性質上、肌荒れに悩まされることがあるという声も耳にします。

どうしてマスクをつけると肌荒れしてしまうのでしょう。肌荒れの原因を知り、原因に応じた対策できれいなお肌を目指しましょう。

マスクによる肌荒れの原因

マスクがなぜ肌荒れを引き起こすのか、その原因をまずは把握しておきましょう。

摩擦による刺激

ひとつは、肌に触れたマスクの摩擦による刺激です。摩擦が起きると、マスクの繊維が肌の表面を刺激することになります。1~2回の摩擦で大きなダメージになるようなことはありませんが、日常的にマスクを使用することで、小さな摩擦が積み重なります。

「取り立てて肌をこするようなことはしていない」と思う方もいるかもしれません。しかし、マスクと肌がこすれる状況は常に起きています。例えば、誰かと話をするとき。口を動かせばマスクも動き、摩擦が生じます。会話以外にも、表情の変化などでも顔の表情は動きます。その際に肌がマスクとこすれることもあります。食事でマスクを着脱するときなども同様です。

呼気や汗による蒸れ

マスクをつけるときは、できるだけ肌との間にすき間ができないように装着します。そうなるとマスクの内側は、呼気に含まれる水分や汗、口の中の唾液などの影響で、常に多湿の状態となります。体温も保たれるため温度も一定です。マスクの内側は高温多湿にさらされて蒸れた状態になっています。
これはマスク本来の目的でもある「保温と保湿により、ノドと鼻の粘膜にやさしい環境」と重なってしまいますが、蒸れた肌はどうなるでしょうか。高温多湿は雑菌が繁殖しやすい環境でもあり、増えた雑菌も肌を刺激します。こうして肌が荒れてしまうということです。

外した後に起こる乾燥

もうひとつマスクの肌荒れで見逃せないのが、乾燥による影響です。マスクを外すと一気に肌が乾燥することがわかっています。乾燥した肌はバリア機能が低下しているため、肌荒れを起こしやすいと言われています。

先ほど「マスクの内側は湿度が高い」と説明しました。マスクを外してもすぐには乾燥することはなさそうですが、実際は違います。

マスクを外すと、内側にこもっていた湿気は蒸発しますが、その際に肌の水分も奪ってしまうからです。マスクをつけることでさまざまな刺激を受けているうえに、水分も持っていかれてしまっては、肌の乾燥は避けがたいといえるでしょう。

マスクでの肌荒れを予防するための基本的な対策

マスクで肌荒れが起きる原因がわかったところで、肌荒れ予防の基本対策を考えてみましょう。

適切なマスクの選び方

まずは、肌にやさしい適切なマスクをつけることが挙げられます。選ぶ観点は「マスクのサイズ・形状」と「素材」です。

マスクのサイズや形状は、自身の顔にフィットするかどうかをチェックしてください。

サイズが大きいとマスクがずれやすくなり、そのたびに摩擦が生じることとなります。そもそも大きいマスクではすき間ができてしまい、マスクとしての役割を果たせません。逆にマスクが小さいと、常に顔にマスクが肌に密着するため、摩擦も起きやすくなります。

マスクの形状で一般的なのは、プリーツマスクと立体マスクです。人の顔の形状は千差万別のため、どの形状のマスクが合うかは人それぞれです。自分の顔にあったマスクを装着し、肌への負担を減らしましょう。

マスクの素材においての主流は不織布のマスクですが、綿(コットン)や絹(シルク)など、天然素材でできたマスクもあります。一般的にマスクに使われている天然素材は、低刺激の生地が多いのですが、化学繊維製の不織布マスクでも、やわらかい素材のものや肌に刺激の少ない素材のものなど、肌トラブルに配慮した製品が開発されています。ご自身の肌質とも相談しながら探してみてください。

スキンケアの重要性

マスクに気をつけることは大切ですが、荒れた肌のケアや、そもそも肌荒れしないように日ごろからスキンケアに取り組むことも欠かせません。

帰宅してマスクを外したら丁寧に洗顔をして、肌の汚れや汗を落としましょう。強くこすらずに、やさしく洗います。洗顔後、乾燥対策として保湿することもポイントです。常に肌の状態をよくしておけば、肌荒れもしにくくなるでしょう。

基礎化粧品を低刺激のものに変更するのも、お肌にやさしい選択肢と言えるでしょう。

マスクの着用方法と注意点

マスクのサイズや形状、素材だけでなく、着用時にも気をつけるポイントがあります。

着脱するとき、ずれを直したりするときは、できるだけ肌をこすらないように心がけましょう。マスクの内側に汗をかいたり蒸れたりしたときは、タオルやガーゼでこまめに拭き取ることも大切です。汗を拭くときのコツは、肌をこすらずそっと押し当てるようにして水分を吸い取ること。マスクの内側に吸湿性のあるガーゼをはさみ込み、随時交換するのもよいでしょう。

また、マスクの着用が長時間にわたる場合は、新しいマスクに交換することも有効です。交換によって清潔感も保てます。

特にこすれやすい部分があるときは、精製度が高く赤ちゃんにも使える白色ワセリンを塗り、肌を刺激から保護することもひとつの方法です。

マスクによる肌荒れを防いで健康な肌を保ちましょう

マスクによる肌荒れを防ぐためには、ご自身の肌質にあったマスクを選ぶこと、マスクを外した後の肌の乾燥に気を配ることが大切です。また、適切なサイズのマスクを着用することで、肌への余計な摩擦が生じにくくなります。マスクを付けることによるメリットを享受しながら、肌荒れを防ぐためのスキンケアを丁寧に行い、健康な肌を維持していきましょう。日本マスク®では、お肌に優しい素材を使用したマスクも販売していますので、ぜひお気に入りのマスクを探してみてください。