- マスクによる予防・対策
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受験生のためのインフルエンザ対策

冬の受験シーズンは、インフルエンザが流行する季節でもあります。この時期にはインフルエンザにかからないように気をつけているという受験生も多いことでしょう。感染のリスクをできるだけ下げるには、どのように対策をしたらよいのでしょうか。また、受験当日にインフルエンザになってしまった場合は、どうしたらよいのでしょうか。この機会に確認しておきましょう。
受験当日にインフルエンザになってしまったらどうする
どんなに体調管理に気をつけていても、受験当日にインフルエンザになってしまう可能性はゼロではありません。万が一、インフルエンザになってしまった場合、試験は受けられるのでしょうか。
大学入学共通テストは受験できない
多くの人が受験する大学入学共通テストの場合、インフルエンザに罹っていると受験できません。このことは、受験上の注意として配布される書類に明記されています。ただし、追試験の受験申請により、別の日に試験を受けることは可能です。この措置は、インフルエンザ限定ではなく、ノロウイルスや、新型コロナウイルスなど、ウイルスによる感染症であれば同様に申請することができます。
高校入試は別室で受験できる場合も
高校入試の場合、インフルエンザにかかっている生徒には別室が用意され、そこで当日受験ができる学校が多いようです。また、別日程で追試験が実施されるケースもあります。
公立の場合は都道府県、私立の場合は学校によって対応が異なるので、まずは中学校の先生に相談するとよいでしょう。別室で当日受験ができる場合でも、高熱で試験を受けるのが難しいなどといった場合は、別日程の追試験のほうが力を発揮できるかもしれません。
どのような措置があるか事前に確認しておこう
受験当日、インフルエンザになっても慌てずに対処できるよう、どのような措置が取られるのかを事前に確認しておくと安心です。
申請方法などの詳細は、受験当日も持参するように指示されている『受験上の注意』に記載されています。インフルエンザにかからないことが最も良いですが、体調を過信せず、対応方法を確認しておきましょう。
高校受験や大学の個別受験の場合は、学校ごとに対応が異なります。高校の受験生は、中学校の先生を通して確認しておきましょう。大学の受験生は、受験の注意事項などをしっかり読んでください。よくわからない場合、明記されていない場合は、各大学の入試事務局に問い合わせてみましょう。
受験生のインフルエンザ対策
インフルエンザ対策の基本は、ウイルスを体内に入れないことです。受験生は次のことを意識しておきましょう。
手洗いうがいの徹底
手についたウイルス、のどに付着したウイルスは、水で流し去ることができます。外出から戻ったら、手洗いとうがいを徹底しましょう。外で食事をするときも、手洗いとうがいをしておくと安心です。
手が触れるところを除菌する
無意識に顔をいじったり、食事をしたりした際、手にインフルエンザウイルスがついていると、感染する確率が高くなってしまいます。よく手を洗うようにしていても、その後に触れたところにウイルスがついていては、意味がありません。
ドアノブ、バッグなど、頻繁に手が触れるところは、常に除菌などの対策をしておくと安心です。
家の中でもマスクをつける
受験生だからこそ、用心にこしたことはありません。受験の時期は家の中でマスクをつけて過ごすことも、インフルエンザの予防対策となります。
受験勉強も追い込み時期に入ってくると無理をしがちになるでしょう。どのようなインフルエンザに限らずですが、先ずは健康状態を保つことが大切です。つまり、ノドと鼻の粘膜を冷やさず十分な潤った状態を保つことです。室内の空調をエアコンだけに頼らず湿度を下げないように心がけてください。
実はマスクの効果には、保温と保湿があります。これは不織布マスクよりもガーゼマスクの方が優れており、使分けとしてはお勧めします。例えば、室内温度を上げるより、少々低めの温度の方が勉強しやすい(頭寒足熱)と感じている方には、特にお勧めします。
マスクをしていても集中して勉強する方法
インフルエンザ対策として、家の中でもマスクをつけるという提案をしました。しかし、ずっとマスクをつけていると、メガネが曇ったり、呼吸がしにくくなったりして集中できないことがあるかもしれません。家だけでなく、塾や予備校でもその可能性はあります。
そのようなときは、次のような方法で対処してみましょう。
マスク用スプレーを使用する
ひとつは、マスク用のスプレーを利用することです。すっきりと爽快なペパーミントをはじめ、アロマの香りが気持ちをリフレッシュし、集中力を高めてくれます。気に入った香りを、マスクの外側にスプレーするだけなので手軽です。
ただし、香りの効果には個人差がありますし、強い香りが苦手という人もいます。使う際は、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
メガネが曇らないマスクをつける
マスクからもれる息でメガネが曇ってしまうことも、集中力をそぐ原因のひとつになります。
そのようなときには、メガネが曇りにくいように考えられたマスクをつけてみましょう。集中力が途切れずに勉強できることはもちろん、試験日にマスクをつけているときにも役立ちます。
通気性の高いマスク
マスクをつけていると、どうしても呼吸がしづらくなるため、集中力が途切れてしまうこともあるでしょう。
その点を改善するために、通気性の高いマスクが開発、販売されています。マスクを選ぶときは、使用感を優先すればストレス軽減につながるはずです。
受験生のためのインフルエンザ対策についてお伝えしました。せっかく努力してきたのに、インフルエンザにかかってしまい試験が受けられない……そんなことにならないよう、できる対策をしていきましょう。とはいえ、かかる可能性をゼロにすることはできません。いざというときのために、試験日にインフルエンザにかかってしまったときの対処法も事前に確認しておきましょう。マスクも性能の良いものが多数販売されています。上手に使いこなして、受験シーズンを乗り切ってください。