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2024.02.29

  • マスクの使い方

不織布マスクと布マスクの賢い使い分け方

一口にマスクと言っても、不織布、布、ウレタンなど、さまざまな種類のマスクがあります。

どのマスクを使うかは、状況や人それぞれの好みにもよりますが、せっかくなら種類ごとの特徴を知り、賢く使い分けていきましょう。この記事では不織布マスクと布マスクをピックアップして、使われている素材や構造、特徴などについて比較。どう使い分けできるか解説します。

不織布マスクの特徴

まずは、不織布マスクの素材や特徴について、押さえておきましょう。

素材

不織布マスクに使われている「不織布」とは、「繊維を糸にすることなく絡み合わせた布」です。繊維を不規則に絡ませて薄手のシート状に仕上げたもので、マスクだけでなく、オムツ・生理用品をはじめとした衛生用品、キッチン用品、農業資材などに幅広く使われています。マスクの不織布は超音波で溶着します。溶着とは熱で素材を溶かして接合する方法で、溶着したい部分にピンポイントで超音波を当てることにより熱を発生させます。

マスク用の不織布にも用いられている不織布は、一般に知られている布よりも薄く柔らかいものです。また、稀に個人差がありますが、非常に敏感な方でマスクをつけたときに繊維臭を感じる場合があります。

不織布というと「化学繊維で作られているという」イメージがあるかもしれません。もちろん化学繊維も使われていますが、コットンやウールといった天然素材のものもあります。共通しているのは、繊維を糸にせず織らない編まない布という事です。マスク素材として一般的に流通している不織布は、ポリプロピレンなどの化学繊維が主流です。不織布の組み合わせ方、厚みなど、目的に応じた加工が自由自在にできるため、マスクにも多種多様なバリエーションが登場しています。

特徴

不織布マスクの特徴として、次のような点が挙げられます。

メリット

通気性の高い防じんフィルターが内蔵されており、多くのマスクが3層構造で作られています。高性能なフィルターを内側に挟み込むことにより、微粒子の吸い込みを減らし、呼気に含まれる飛沫を拡散させないというものです。

一般的に使われている主流のタイプで、大きさや形状のバリエーションが豊富なのも不織布マスクの特徴です。顔の形にフィットするように調整できるプリーツタイプ、鼻や口元に余裕を持たせた立体タイプなど、使う目的、使い心地によって選べます。生産は、自動化された設備で効率よくできる為、価格面で負担がかからないのも、日常使いの衛生用品としては、とても助かります。

デメリット

素材によって、固いと感じたり、肌にとっては少々刺激になる場合がある点です。全く気にならない、肌は荒れないといった人が大半であるものの、連続使用が長時間になると肌トラブルが発生する場合もあります。また、吸湿性の高い素材ではない場合が多いので、ムレを感じます。

使い捨てを前提にしていますので、洗濯には不向きで耐久性は劣ります。とはいえ、毎日新しいマスクを使うのは衛生的であると同時に1枚当たりの金額は安価なものが多いので、経済的な負担もそこまで大きくはならないでしょう。しかし、不織布マスクの使用後はほぼ焼却処理されているのが現状です。徐々に不織布の中でも環境負荷の少ない素材を使用するようになってきています。

布マスクの特徴

次に布マスク(ガーゼマスク以外)について、素材や特徴をみていきましょう。

素材

布マスクに使われる素材としては、綿(コットン)や絹(シルク)、麻(リネン)などの天然繊維やポリエステルなどの化学繊維(混紡を含む)があります。不織布と違って、布マスクは繊維を紡績(糸にする)してから編織布(織物・編物)の生地を縫製して作られたマスクです。

特徴

メリット

布の特徴として挙げられるのは、生地素材の豊富さです。使用感を大きく左右する仕上がり状態や通気性、肌当たりなどの仕様を比較的自由に選択できます。その生地を縫製しますので形状の自由度も高くなります。

また、好みの色やプリントされたデザイン性の高さは布マスクならではのものです。

基本的には、洗って繰り返しの再利用を前提とする縫製がされています。ミシンがあれば、手元にある生地の再利用で手作りも可能です。

デメリット

フィルターが入っていない場合、防塵機能は期待できません。通気性の良いのばかりではなく、使用する生地によって通気性は大きく異なりますので、見かけだけで呼吸が楽とは言い切れない部分があります。いずれにしても、感染対策としての効果という観点でみれば、不織布マスクと比較して布マスクは劣るといえるでしょう。

不織布マスクと布マスクの使い分け

不織布マスク、布マスクには、それぞれメリットとなる特徴があります。使い分け方の目安をご紹介します。

不織布マスクが適している場面

感染対策を意識するなら、不織布マスクの方がより効果が高いといえます。

従って、病院やクリニックに行く場合や看病・介護などの状況では不織布マスクをお使いください。

オフィスなど人が集まる場所、電車や商業施設のように不特定多数の人がいる場所、映画館や劇場など換気に不安を感じたり、密閉された空間に留まるような場合は、不織布マスクがおすすめです。

また、会議室や飲食店など、近い距離で人と向き合わなければならないときも、不織布マスクの方が向いているかもしれません。不織布マスクは個包装で販売されている場合も多く、お出かけの際に、予備や次の日用として気軽に携帯出来るので便利です。

布マスクが適している場面

布マスクは、使用している生地素材が多品種にわたっており、活用シーンや特長も様々です。商品によっては使用用途が表示されているものもあります。肌に優しい、UV加工、冷感、抗菌、呼吸がらくなどいろいろな表現がされているものも多く、加えてプリントされていますのでシーンに合わせて使い分けができます。好みのデザインでちょっとおしゃれをしてみたいときも、布マスクが活躍します。

不織布マスクと布マスク以外には?

不織布マスクや布マスク以外では、ウレタンマスクやガーゼマスクといった種類も選択肢にあがるでしょう。簡単に特徴を解説しておきましょう。

ウレタンマスク

ウレタンマスクの素材は、ポリウレタンフォームで発泡したシート状のものです。素材の用途は幅広く、例えば日常生活でおなじみのスポンジも、ウレタンから作られています。そのほか、断熱材、クッション材、床材、衣類や靴、寝具などにも使われているポピュラーな素材です。

通気性や伸縮性に加えて弾性もあるので、型崩れしにくいので立体型のマスクに向いています。また、洗濯して再使用可能な点が支持されていますが、いわゆるウレタン臭が残っているマスクもありますのでご注意ください。

豊富なカラーバリエーションでファッション性に優れているイメージを持っている人は多いと思います。ウレタンマスクは微粒子に対するフィルターが使われていないものが多く、感染対策としては不向きです。しかし、逆に、呼吸が楽なマスクを希望される方には向いています。

ガーゼマスク

ガーゼマスクはガーゼ生地を重ねて縫製したものですから、「布マスク」に分類されます。1950年代、衛生材料として使われていたガーゼ生地を利用したマスクとして登場し、不織布マスクが開発されるまでは、マスクといえばガーゼマスクを指したといっても過言ではありません。

ガーゼ生地は、綿100%の糸で織った比較的目の粗い生地で、通気性や吸水性に優れています。綿は繊維そのものの保水力も高く、やわらかな風合いで衣類には広く利用されています。洗濯により多少縮みますが繰り返し使用できるため経済的です。

マスク用のガーゼ生地は、ベビー肌着や包帯などの衛生用品に使われている生地と同じ方法で晒していますので、漂白したような白さはありませんが、清潔感・肌触りや安全性を求める方におすすめです。

ガーゼ生地の重ね合わせなので微粒子などの捕集効率を求めるフィルター効果は高くないので、感染対策としては不向きです。しかし、マスク本体の厚みと保温保湿効果の高さは、乾燥した冷たい外気から呼吸器系を保護することになりますので、ノドの状態を維持するにはおすすめです。

不織布マスク、布マスクなどの特徴をお伝えしました。どちらも入手しやすく、価格も手ごろです。場面に応じて使い分けましょう。日本マスク®は、半世紀以上にわたり、マスクの企画から生産までを一貫して手がけ、お客さまのニーズに合った製品を提供してきたメーカーです。きっと、お気に入りのマスクが見つかることでしょう。