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マスクの種類とは? 用途・素材・形状・サイズなど徹底解説

ひと口にマスクといっても種類はさまざまです。
用途、素材、形状、サイズの分類だけではなく、再利用の可否、付加機能(防じん・抗菌・消臭など)、効果(UV、保温、冷感)なども重要な項目です。しかし、これだけ種類があると、どれを選べばよいのか迷ってしまうこともあるでしょう。

今回は、用途、素材、形状、サイズについて解説します。自分に合ったマスクを選ぶときの参考にしてみてください。

マスクの種類:用途による違い

はじめに、用途別のマスクの種類について見ていきましょう。
マスクを用途別に大きく分けると、家庭用(一般用)、医療用、産業用があります。また、2021年6月に制定されました日本産業規格(JIS)についても簡単に触れていきます。

家庭用マスク

家庭用マスクは、一般用マスクとも呼ばれるマスクです。私たちが日常的に使用しているマスクを指します。

使用する人によって用途が違いますので、家庭用マスクの種類は非常に多く多様化しています。感染症の疑いがあって病院に行く状況で使われるものから、スッピン隠しや日焼け防止を目的とするものまであります。
従って、扱う業者も歴史のあるマスクメーカーや衛生材料関係企業だけではなく、服飾縫製・化粧小物・日用品雑貨業者など多岐にわたります。2020年新型コロナ感染流行を機に参入した異業種も多く、それぞれのマスクの価値観も異なっています。

ここでは、家庭用マスクの用途に関係する仕様について挙げていきます。マスク選びの参考にしください。

  • フィルター性能(微粒子の捕集効率)
  • 保温保湿性(のど鼻のいたわり)
  • 息のしやすさ
  • マスク顔の見え方(スッピン隠しや露出回避)
  • フィット性(形状・素材・サイズ・耳への負担や使用感)
  • メガネの曇りにくさ
  • 使い捨て(洗濯の可否)
  • 抗菌消臭などの機能(保管上の衛生管理・口臭対策など)

マスク選びの基準をフィルター性能・息のしやすさ・安全性とするならば、JIS T9001一般用の適合番号が明記されている商品をお選びください。また、全国マスク工業会会員マークが表示されていれば、一定の基準を守って作られている商品の目安になります。

医療用マスク

医療用マスクは「サージカルマスク」とも呼ばれており、主に不織布で作られている医療従事者向けのマスクです。サージカルとは「外科の、手術の」を意味する英語で、マスク形状も耳掛け式・頭掛けひも式に分けられます。

患者と医療従事者双方の感染防止を目的としていますので、医療現場では診療毎にマスクを交換します。求められる機能のフィルター性能と通気抵抗に加え、防露性によって、JIS T9001医療用ではさらにクラス分けがされています。手術用、診療用、病棟用というようにイメージされるとわかりやすいと思います。

感染症流行をきっかけに広く知られるようになった「N95」も医療用マスクのひとつです。感染リスクが高い場所で使用するもので、米国の管轄機関が認定するものです。日本ではJIS T9002がこれにあたります。フィットテストをして高い気密性を維持することが大切です。

産業用マスク

産業用マスクは、使用環境によって使用するマスクに大きな違いがあります。
粉塵の発生する現場や工場などで作業する際に使われるマスクは、従事者を守る呼吸用保護具であり、日本の国家検定品ではDS2などがこれにあたります。しかし、同じ産業用でも食品やその他の加工工場などで使われるマスクは、異物混入や衛生環境を保つことが目的となりますので、仕様は全く異なっています。

マスクの種類:素材による違い

用途別のマスクの種類がわかったところで、ここからは一般的に使われることの多い家庭用マスクにスポットを当て、素材による違いを確認していきましょう。

不織布マスク

不織布(ふしょくふ)マスクは、日常でもよく見かけるマスクです。

マスク本体には「不織布」という布が使われています。この布は「不織布」という名のとおり、繊維を糸にして織ったり編んだりせず、そのまま不規則に絡ませたりくっつけたりしてシート状(布)にしたものです。素材は、化学繊維のほか、コットンやウールなどの天然繊維から作られています。マスク用途では圧倒的に化学繊維の素材のものが多く、中でもポリプロピレンがかなりの使用量を占めています。

不織布マスクの特徴としては、フィルター機能がしっかりしていることが挙げられます。また、通気性も確保できることがメリットといえるでしょう。形状のバリエーションも多く、顔の形に合わせて調整可能なプリーツタイプ、鼻や口の周りにゆとりのある立体タイプなど、使用場面や好みで選べることもポイントです。価格も手ごろで、家庭の常備にも向いています。

布マスク

布マスクには下記にあるガーゼマスクも含まれますが、ここではガーゼ以外の生地を使った縫製品の説明をします。

生地素材は、綿や絹といった天然繊維のほかにポリエステルやナイロンのような化学繊維、さらにその混紡した糸を使っており、織物や編物があります。
生地の種類の豊富さに加えて、プリント、装飾や形状の自由度が高い縫製品ですから、非常に多くのマスクがあります。
種類が多いので、一言で不織布マスクなど他のマスクと比較することはできませんが、実際にコロナ禍で不織布マスクが不足していた時には、タオル・ジーパン・水着の生地などを使ったマスクもありました。
感染症の流行期には、洗って使えることが最大の利点ですからそれなりの需要はありましたが、感染予防として使うには不向きです。布マスクを使う人は、デザインや色柄の好みで選んでいると思われます。

ガーゼマスク

ガーゼマスクは布マスクの一種ともいえますが、1950年代に登場して以来、不織布マスクが登場するまでは、マスクの主流だったといっても過言ではありません。

ガーゼマスクの素材は綿100%の平織ガーゼ生地です。ガーゼ生地は衛生材料として使用されることもあります。風合いがやわらかで、通気性と吸水性に優れていることから、マスクだけでなく包帯やベビー衣料にも広く利用されています。ガーゼ生地を12~24枚重ねて作るガーゼマスクは、外気温に影響を受けることなく、やさしい暖かく湿った空気を供給します。のどや鼻にとっては良い状態を保つことが出来ると思われます。

もちろん、布の縫製品ですから洗濯も可能で、繰り返しの使用が可能です。
マスクに保温と保湿を求めるなら、この素材ではないでしょうか。

ウレタンマスク

通気性も伸縮性もあり、顔にフィットしやすいウレタンマスクも、広く利用されています。
ウレタンの正式名称は「ポリウレタン」という日常生活でもおなじみの素材で、たとえばスポンジ、床材や断熱材としても使われています。

マスクの場合は、カラーバリエーションが豊富で、形状保持とフィット感もあるため、ファッションとしての使用が多いようです。息苦しさを感じにくい反面、感染対策という観点でいうと、効果の薄さが指摘されています。

マスクの種類:形状による違い

次に、マスクの種類を形状からみてみましょう。

平型(平面)マスク

口と鼻を覆う長方形のマスクです。ガーゼマスクの形状といえば、わかりやすいかもしれません。
鼻と口は覆われるものの、顔にフィットさせることができず、上下左右に隙間ができてしまい、息のもれやすいことが難点といえば難点です。しかし、覆う面積が少ないという点ではムレを感じにくく、あごのラインも見えるため、表情を崩しにくいという見方もできます。

プリーツマスク

口の動きに合わせてマスクが上下に広がる形状です。
取り出した状態では長方形の平型のように見えますが、平型でないことは、何本かのプリーツ加工(折り込みのひだ)が施されていることでわかります。プリーツのどの部分をどのように広げるかは人それぞれで、自分が呼吸をしたり話したりしやすく、また、息がもれにくいように調節できることがポイントです。
平型とは異なり、口元に空間的なゆとりも生まれるので、話をする際も楽ですし、口やあごが動くたびにマスクがずれるようなことも少なくなります。

立体マスク

使用前は、中心から二つ折り又は三つ折りにされた形状になっていることがほとんどで、広げることによってカップのような立体型になります。
プリーツマスクの場合は、自分でプリーツを広げて立体を作りますが、立体マスクの場合は、基本的にその必要はなく、広げた時点で形も決まっています。従って、人によっては形状が合わず、スキマも多くズレやすい場合も少なくありません。
つまり、口の動きに合わせられないので、会話中のマスクズレを防止するためには大きめのサイズを選ぶことになります。
しかし、口元に空間ができてマスクの形状が決まっているため、見た目の良さがあります。カラーバリエーションの豊富さとあわせて、比較的女性の利用が多いようです。

マスクの種類:サイズによる違い

顔の大きさは人それぞれということもあり、マスクはサイズにもいくつかの種類があります。

ラインナップはメーカーによっても異なるものの、一般的に出回っているのは、レギュラーサイズのほか、大きめサイズ、小さめサイズ、こども用サイズなどです。

マスクを選ぶポイントは、自分の顔の大きさや使い勝手に合わせることです。レギュラーサイズではゴムやひもがきつくて耳が痛くなってしまう人は、大きめサイズにするとよいでしょう。逆に顔の小さい人は、レギュラーサイズよりも小さいサイズを選ぶとよいかもしれません。耳への負担が少なく、フィット感を大切にして選ばれることをお勧めします。
店頭で見かけたカラーや形状が気に入って購入しても、つけたときに息苦しくなったり、耳が痛かったり、すぐにズレてしまうマスクではあなたに合っていません。

これまでお伝えしたように、マスクにはいろいろな種類があります。ぜひマスクを選ぶときの参考にして、ご自身にフィットしたマスクを手に入れてください。
なお、日本マスク®では、大人用の不織布マスクやガーゼマスクをはじめ、こども用や幼児用、キャラクターもの、メガネの曇りに特化したものなど、幅広いマスクをご用意しています。オンラインストアでは取扱商品をすべてご覧いただけますし、その場での購入も可能です。ぜひ、チェックしてみてください。