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マスクに裏表はある? 正しい向きの見分け方

新しいマスクを手にしたとき、表と裏の判別で悩んでしまうこともあるのではないでしょうか。手元にマスクのパッケージがあれば確認できますが、そうでない場合は裏表を逆につけてしまうこともあるかもしれません。
この記事では、マスクの裏表や正しい向きの見分け方について説明します。ぜひ参考にしてみてください。

不織布マスクには裏表はあるのか

不織布マスクは裏と表の区別がないように見えるかもしれません。実際は裏と表に分かれた構造をもったマスクです。裏表を逆につけると、正しく効果を得られない場合があります。不織布マスクをつける場合は裏表に注意しましょう。

基本的な不織布マスクの構造について説明します。
不織布マスクは表側の不織布と裏側の不織布の間に、数枚の不織布をはさみ込む構造です。ただし、一口に不織布といっても、厚みや機能、役割はさまざまです。どの不織布をどのように使うかは、マスクメーカーそれぞれの工夫により様々なバリエーションがあります。裏表に同じ不織布を使用するケースもあれば、裏側(口に当たる側)には肌に刺激の少ない不織布、表側(外になる側)にはウイルスや花粉を防ぐ効果の高い不織布を用いるケースもあります。

不織布マスクの裏表を決めるもうひとつのポイントが、プリーツ(ひだ)です。不織布マスクのプリーツの向きには機能上の意図があるため注意が必要です。裏表が逆になると、プリーツ本来の役割を果たすことができなくなってしまうのです。

他には、鼻とマスクの間の隙間を少なくする役割を持つノーズワイヤーは、裏側の肌当たりが良くなるように生地に挟む位置を工夫している場合があります。
裏表が逆になると、ノーズワイヤーが肌に擦れてしまうかもしれません。

プリーツマスクの裏表の見分け方

プリーツマスクの中には、ロゴマークを入れるなどして裏表をわかりやすくしているものもあります。では、何も目印がないマスクはどうしたらよいのでしょう。一般的に裏表を見分けるポイントとして挙げられるのは、「ひもの接着面」と「プリーツの向き」の2点ですが、これは正しいのでしょうか。

ひもの接着面では裏表は判断できない

ひもの接着面は、人の目に触れない内側にすると考えがちではないでしょうか。

各社のマスク仕様は同じではありません。同じメーカーでも生産機械が異なれば、ひもの接着面と裏表の関係も異なります。

プリーツの向きで裏表の判断を

プリーツマスクの裏表は、プリーツの向きや加工方法でも判断できます。プリーツの向きの判断にあたり大事になるのが、マスクの上下を正しく把握することです。不織布マスクの上側は鼻があたる部分になるので、この部分に顔にフィットさせるためのノーズワイヤーが入っているマスクが主流です。マスクの長辺部分に触れてみて、硬さを感じる部分にノーズワイヤーが入っており、こちらがマスクの上側となります。

上下がわかったら、プリーツの状態をチェックしてみましょう。

プリーツの加工方法には、2つのパターンがあります。

ひとつは、順に折り重なるようにプリーツを施した「サイドプリーツ(階段式)」です。サイドプリーツの場合、上から下向きに畳まれている側が表です。わかりにくい場合は広げてみましょう。プリーツの溝が下向きになる方が表になります。
裏表が逆になってしまうとプリーツの溝が上向きになってしまうので、マスクのフィルター効果は変わらないとしても顔の形に沿ったプリーツの開き方にはなりません。

もうひとつのプリーツは、「オメガタイプ」あるいは「ボックスプリーツ」と呼ばれる方式です。中央部から上下にプリーツ加工が施されていますが、この中央部が山なりに出っ張る側が表です。鼻のあたりがいちばん高くなるため口元にも余裕ができ、呼吸がしやすいように設計されています。この裏表を逆にして装着すると、顔の形に沿いにくい開き方になりつけ心地もよくありません。

プリーツマスク以外の裏表の見分け方

プリーツマスク以外のマスクの裏表の見分け方についても説明します。

ガーゼマスク

ガーゼマスクは表裏の区別のないケースがほとんどです。裏表が逆になることで機能的に不都合が生じることは基本的にありません。

ただし、縫い目によっては裏表が見栄えに影響することがあります。縫い目をチェックして、縫い目だけの面と生地の折たたみ部分が見える面がある場合は、縫い目だけの面の方がきれいな面ですから外になるようにつけると良いでしょう。

キャラクターのプリントやお名前シールなどがついている場合、そちらが表になります。

立体マスク

不織布の立体マスクは、マスクを広げたときにカップ状になる外側が表になります。畳んである場合は広げてみるとわかりやすいでしょう。

立体になるように縫製された布タイプのマスクは、いろいろな生地の組み合わせや縫製方法がありますので、実際にマスクをつけ、どちらの方が快適につけられるか確かめてみてもよいでしょう。

マスクの裏表で迷ったときは、ぜひこの記事を参考にしてください。