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マスクでも日焼け止めは必要? 知っておきたい紫外線対策

日射しの強い夏場など紫外線が気になる日の外出時には、マスクで隠れた部分にも日焼け止めを塗ったほうがよいのかどうか、お悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。マスクをするだけで紫外線対策になりそうな気もしますが、本当にマスクだけで紫外線を防げるのでしょうか。
お肌にやさしい過ごし方のためには、正しい知識で紫外線対策をすることが大切です。この記事ではマスク着用時の日焼け止めについてご説明します。
マスクと日焼けの関係
まずは、マスクをしていても日焼けするのかどうか、マスクと日焼けの関についてご説明します。
マスクをしていても日焼けする
マスクをしていても日焼けをするかどうかは、日射しの強さなどの条件によっても異なるため一概には言えませんが、基本的にマスクをしても日焼けすると考えておいたほうがよいでしょう。ただし、マスクの素材によって紫外線を防ぐ効果は異なります。つまり、どの素材のマスクを着用するかで日焼けのしかたは変わるということです。
マスクの素材と紫外線カット効果
マスクの素材と紫外線の透過率に関しては、おおよそ次のようになっています。
マスクの素材には様々なものがありますが、紫外線を通しやすい順に、不織布マスク、ポリウレタン、ポリエステルとウレタンの合成素材マスク、コットンやシルクなど天然繊維となっています。
透過率の数字だけで考えれば、不織布やポリウレタンでも条件によっては日焼けが防げそうですし、コットンやシルク素材にすれば安心ともいえそうです。
マスク焼けにも注意
マスクをして外出する場合に気をつけたいこととして、マスクの跡が残るように日焼けしてしまう「マスク焼け」があります。マスクで覆われている部分とそうでない部分では紫外線の当たり方が異なるため、油断をしているとこのようなことが起きてしまいます。
また、目立ちやすいのは耳掛けゴムの部分です。メガネのテンプル(ツル)跡のようなイメージになります。
マスクでも効果的な日焼け対策

マスクをしていても日焼け対策は必要です。具体的にどうすればよいのでしょうか。
日焼け止めの塗り方とタイミング
日焼け止め対策の1つ目は、マスクをして出かける前に、日焼け止めをきちんと塗ることです。
日焼け止めは、摩擦や汗に強いという特徴のあるものにしましょう。マスクをつけると内側が蒸れやすくなりますし、夏は汗もかきます。こういった状態でも落ちにくい日焼け止めが安心です。ちなみに、日焼け止め効果を示すSPF値やPA値の大きいもののほうが効果は上がりそうですが、実はそうとも言い切れません。
SPF値とは、肌が赤くなってヒリヒリする「サンバーン」を起こすまでの時間を何倍に伸ばせるかを示した数値です。1SPFは20分間を基準にしており、例えば「SPF10」の日焼け止めの場合、20分の10倍=200分(3時間20分)の間、肌を日焼けから守ってくれるということになります。
SPF値の数値が大きいということは、「日焼けしにくい」のではなく「日焼けするまでの時間が長い」ということになります。
SPF30の日焼け止めの場合、600分(10時間)の間、肌を日焼けから守ってくれますが、SPF値が高くなると肌への負担も増してしまいます。そのため、低SPF値の日焼け止めをこまめに塗ることで、SPF値の高い日焼け止めと同等の時間、日焼けを防ぐことも可能です。
塗り方ですが、説明書を参考にしながら、おでこ、鼻頭、両頬、あごに日焼け止めを置き、ムラにならないように指でくるくると伸ばしていきます。その後、鼻は縦方向に、その他の部位は横方向に指を使ってなじませましょう。
こうすると、日焼け止めが均一に行きわたります。さらに、マスクでこすれやすい部分、汗をかきやすい小鼻の脇などは、落ちにくくするために細かく重ね塗りをしてください。
汗をかいたとき、外で過ごす時間が長くなったときは、定期的に日焼け止めの塗り直しをすることも大切です。携帯に便利なスプレータイプ、スティックタイプの日焼け止めもあります。出先では、こういったタイプの日焼け止めを使うと手間なく塗り直しができそうです。
その他の紫外線対策アイテム
顔の紫外線対策としては、UVカット機能のあるつばの広い帽子や日傘も効果的です。日焼け止めとの併用を検討しましょう。
日焼け防止のためにできる工夫
日焼け止めや紫外線対策アイテムのほかにも、マスクをしたときには次のことも気をつけながら過ごしましょう。
外出時の工夫と注意点
1日のうちでも、紫外線の強い時間帯とそうではない時間帯があります。もっとも紫外線が強くなるのは正午ごろの時間帯です。また、正午の前後2時間、10時から14時までは、かなり紫外線が強い時間帯です。できることならこの時間帯の外出は避けるなどすると、日焼けの心配が少なくなります。
とはいえ、その時間帯に外出しなければならないこともあります。その場合は、日陰や地下通路を歩くなどして、直射で紫外線を浴びないように工夫してみましょう。
なお、紫外線はアスファルトからの照り返しにも注意が必要です。日陰を歩くようにすれば、日なたを歩くよりも照り返しは抑えられます。
室内での紫外線対策
窓ガラスのある部屋では、室内にも紫外線が入ってくるので注意が必要です。UVカット効果のあるシートやカーテンを取り付ける、すだれやシェードで光を遮るなどの方法で、紫外線を防止するとよいでしょう。
対策が取りづらい室内で過ごさなければならないときは、できるだけ太陽光の入らない場所で過ごすと同時に、日焼け止めを塗るといった対策も必須です。
マスクをつけるときも紫外線対策はしっかりと
マスクをつけていれば、ある程度の紫外線防止効果は期待できますが、十分な対策ができているとはいえません。紫外線対策を何もせずにいると、マスク焼けのリスクも伴います。紫外線の強い季節は、日焼け止めを使うなどの紫外線対策が大切です。
なお、日本マスク®では、日常的に使いやすいマスクを種類豊富にご用意しています。ぜひ、日々のアイテムとしてご活用ください。