- マスクの使い方
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マスクが暑い! 夏のマスク着用のポイント

冬はつけていると温もりすら感じるマスクですが、夏は「暑い!」と感じる人も多いでしょう。梅雨が明けると「猛暑」「酷暑」と呼ばれる日が続く昨今の日本では、マスクをつけていなくても暑く、不快感も増します。とはいえ、感染症対策として、マスクは必需品です。少しでも快適に過ごせるように、夏のマスク着用時のポイントを押さえておきましょう。
夏のマスク着用時の問題点
夏のマスク着用では、どのようなことが問題になるのでしょうか。大きく2点が挙げられます。それぞれについて、解説しましょう。
暑さと湿気による不快感
近年の日本では、夏の気温が30度を超す日も珍しくなくなりました。時には、36度、37度など、体温以上の気温を記録する日もあります。
さらにやっかいなのが、日本の夏の湿度の高さです。まとわりつくような湿気を不快に感じる人も多いことでしょう。そのような状況でマスクをすると、呼気からの水分も加わり、マスク内部はかなり高温多湿の状態になります。こうなると、ただ不快なだけでなく、息苦しさすら感じるようになってしまいます。夏は、マスクを装着するという点においては、好ましくない条件が多々揃っているといってよいでしょう。
熱中症のリスク
高温多湿の状態にさらされることの問題点としては、熱中症のリスクが高くなることも見逃せません。
私たちの体は、暑くなると皮膚から体温を放出しようとします。しかし、マスクは顔の半分を覆ってしまうため、こもった熱を逃すことができません。さらに高温多湿の状態となれば、気づかぬうちに脱水症状を引き起こすこともあるでしょう。
熱中症は、適切に対処をしないと命の危険につながります。そのため、しっかりとした対策が必要です。
暑さを軽減するマスクの選び方
では、少しでも暑さを軽減するにはどのようなマスクを選べばよいのでしょうか。詳しくみていきましょう。
通気性の良い素材の選択
ひとつは、通気性の良い素材を使ったマスクを選ぶことです。
コロナ禍以降、さまざまな素材、製法のマスクが登場しています。主流は不織布を使ったマスクですが、不織布であればどれも同じというわけではありません。通気性の確保や蒸れの軽減など、快適に過ごしたいという消費者のニーズに応えた製品が、次々に開発されています。不織布でも、通気性の良さを謳う製品を選んでみてください。
通気性という点では、ウレタンや布は優れた素材です。ガーゼのマスクも熱がこもらず快適ですが、どちらもフィルター性能という観点では、不織布よりも性能が落ちるといわれています。そこで、場所や目的によって使い分けてみてはどうでしょうか。例えば、人との距離が取れるところでなら、ウレタンや布製のマスクで気持ち良く過ごすことができそうです。
冷感マスクの活用
例えば、保冷剤付きの様な特殊な素材を使い、装着した後もひんやりした状態がキープできる冷感マスクも開発されています。冷房のきいた場所では通常のマスク、外を歩くときは冷感マスクというように、使い分けるのもよいでしょう。
接触冷感素材を使ったマスクは、肌と接触した際に冷たさを感じる素材です。そのため、冷たさが持続するわけではなく瞬間的で清涼感を得るものですので、熱中症対策グッズとして期待することは難しいでしょう。
マスクをして暑いときに快適に過ごすための工夫
マスクをしていて暑さを感じたときに、どうすれば快適に過ごせるのでしょうか。基本的な暑さ対策としても、覚えておきたいことをお伝えします。
水分補給と休憩をしっかりと
まずは、水分補給をしっかりとして、体温調節ができるようにサポートすることがひとつです。
暑くなると、人間は汗をかいて体温調節をしますが、体内の水分が不足すると、その機能が低下してしまいます。水分が不足するとのどが渇きますが、マスクの内部は湿度が高いため、のどの渇きを感じにくくなるので注意が必要です。
水分は一気に補給するのではなく、少量をこまめにとることが推奨されています。マスクをしているときは、いつも以上に意識して水分をとることを心がけましょう。
もうひとつ、休憩をとって体を休めることも大切です。できればマスクをはずしたり、衣類をゆるめたりして、体にこもった熱を放出してください。夏の間は、水分補給もかねて休憩をとることを意識するとよいのではないでしょうか。
冷却グッズの使用
冷却グッズを使って体の熱を放出することも方法のひとつとして、検討してみましょう。
例えば、街中でもよく見かけるようになったハンディタイプの扇風機なら、暑さを感じたときにすぐに風を送ることができます。使わないときには、バッグに入れておけば邪魔になりません。
衣類をひんやりとした感触に変化させるスプレーもあります。そのほか、保冷剤を入れて首に巻くネッククーラー、冷やしたリングを首に装着するクールリングなども、暑さをしのぐ方法として役立ちます。バラエティに富んだ品が出ていますので、ご自身のライフスタイルや好みに合わせて選んで使い、不快感を軽減しましょう。これらの冷却グッズはドラッグストア、バラエティ雑貨のショップ、家電量販店などで購入できます。
暑い夏のマスク対策のポイント
素顔でいても暑い夏、マスクをして快適に過ごすためには、対策が必要です。少しでも暑さが軽減できる素材のマスクを選び、必要に応じて使い分けていきましょう。そのうえで、こまめな水分補給、疲れたら休むなど、基本的な暑さ対策をとることがポイントです。この記事の内容を参考にしながら、夏の暑さを乗り切ってください。
なお、日本マスク®では、みなさまのニーズに合わせたマスクをご用意しています。ぜひ、ご活用ください。