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マスクの選び方についてポイントを押さえて解説

マスクを買うとき、さまざまな種類が目に入るかと思いますが、どのように選んでいるでしょうか?
パッケージやWeb上のモデルのイメージや形と色だけ選んでいませんか。価格重視という人もいれば、機能性重視という人もいるかもしれません。もしくは、「どれでもいい」という人もいるかもしれません。実は、マスクの選び方では押さえておきたいポイントがあります。解説しますので、ぜひ参考にしてください。

マスクの選び方1:マスクの種類を知る

マスクを選ぶポイントのひとつが、種類です。マスクには大きく分けて次の三種類があります。

平型マスク

平型マスクは一般的なガーゼマスクで、形状は横長の長方形です。立体的な加工は施されていませんが、非常にやわらかい生地を使った縫製品なので、顔の形にも自然にフィットします。

プリーツマスク

不織布にプリーツ加工を施したものが、プリーツマスクです。広げる前の見た目の形状は長方形ですが、折り込んだプリーツが横に数本入っています。プリーツ部分を広げると中心部分から立体的になる仕組みで、顔のサイズや口の動きに合わせて開く可動範囲がありますので、非常に使いやすいタイプです。

ちなみにプリーツマスクには、プリーツの形状により二つのタイプがあります。ひとつは、下向きにプリーツを折り込んだ「サイドプリーツ(階段式)」です。もうひとつは「オメガタイプ」「ボックスプリーツ」と呼ばれ、中央部分がいちばん高くなるように加工されています。

ノーズワイヤーといって、鼻筋にフィットさせるための工夫がされていることも平型マスクにはない特徴です。上部からの息もれが防げるので、メガネをかけても曇りにくい仕様といえます。

立体マスク

口を閉じた時の顔のかたちに沿うように設計されたマスクが、立体マスクです。素材は不織布かウレタンが主流ですが、布製のものもあります。口元にゆとりがありますので、息苦しさのストレスは感じにくいと言えます。
ただし、会話などでの口の上下動には対応しません。フィット感を別にすれば、プリーツマスクに比べるとスキマやモレは多くなる傾向です。

マスクの選び方2:自分に合ったサイズを知る

大人からこどもまで、顔の大きさは千差万別です。自分のサイズを知り、合ったサイズを選びましょう。

マスクのサイズ

マスクのサイズ展開や具体的なサイズはメーカーによっても異なりますが、一般的には「レギュラー」「大きめ」「小さめ」「こども用」「幼児用」などがあります。

マスクのサイズが合っていないと、隙間からウイルス飛まつや花粉、ほこりなどが入り込んだり、ひもが耳に食い込んで痛くなったりというトラブルが生じがちです。

自分に合ったサイズの測り方

マスクを買うとき、なんとなく選んでしまうことが多いかもしれません。
自分のマスクサイズは簡単に測ることができるので、この機会に自分のサイズを知っておきましょう。

<測り方>
左右どちらでもかまわないので、親指と人差し指をゆるくL字に開きます。そのまま親指を、耳の付け根のいちばん高いところに当てます。右手の指なら右耳、左手なら左耳です。親指の位置をキープしたまま、鼻の付け根から1cmくらい下のところに人差し指の先端が当たるようにします。その指の形のまま、耳と鼻から指を離し、親指の先から人差し指の先までの長さを測りましょう。この長さがマスクサイズの目安です。
日本衛生材料工業連合会 全国マスク工業会ホームページには、自分に合ったサイズの測り方について図解した説明ページがありますので参考にしてください。

対応するサイズはメーカーによって異なりますが、パッケージにサイズの記載がある場合は参考にしてください。一般的には、9~11cmならこども用、10.5~12.5cmの場合は小さめ、12~14.5cmであればレギュラー、14cm以上であれば大きめが目安になります。

マスクはマスク本体と耳掛け部でできています。
耳掛け部分は、ゴムや伸縮性のある不織布になっており、ここはフィット性に関わる大切な部分です。しかし、マスクサイズによって耳掛け部の長さや伸長率を変えている商品はほぼ無いと思われます。まずは、肌触り感の合うものから使ってみるのも良いでしょう。

マスクの選び方3:マスクのクラスを知る

2021年、家庭用マスクや医療用マスク(サージカルマスク)にJIS規格が制定されました。また、医療用マスクには3段階のクラス分けも設定されています。パッケージで、これらの表示の有無を確認することも、自分に合ったマスクを選ぶポイントといえます。

マスクのクラスとは

2020年初めからの新型コロナウィルス(COVID-19)感染予防のため、マスクの着用が強く推奨されました。日本は、かぜ・花粉症対策などによりCOVID-19発生以前からマスクが普及しており、消費者の認知度、識別力も高い市場でした。一方、これまで公的規格が整備されておらず、各メーカー独自の試験方法による品質表示情報を元に性能を判断せざるを得ない状態でした。

このため、マスクの性能及び試験方法について標準化を図り、使用者が安心して購入できるよう、医療用及び一般用のマスクを対象としたJIS T9001(医療用及び一般用マスクの性能要件及び試験方法)、コロナ感染対策に従事する医療従事者用のマスクを対象としたJIS T9002(感染対策医療用マスクの性能要件及び試験方法)を制定しました。

ここでは、医療用及び一般用のマスクで見かける性能表記項目について説明します。
パッケージに99%カットなどの表記があっても、JIS適合番号表示が無ければ、検査結果や検査方法のわからないものも多いのでご注意ください。

マスクをする目的によっては、下記の精度をチェックすることで、より適したマスクを選ぶことができます。

PFE(微粒子ろ過効率)

空気中に浮遊している約0.1㎛(マイクロメートル)の微粒子をカットする性能を示すものです。数値が高ければ高いほど、極小の粒子をカットする性能があると判断できます。

BFE(細菌ろ過効率)

細菌を含む粒子(約3.0㎛)をカットする性能を示すものです。性能が高ければ高いほど、細菌による感染症を予防する効果が高くなります。

VFE(ウイルスろ過効率)

一般的なウイルス(約0.1~5.0㎛)の飛沫粒子をカットできる性能を示したものです。数値が高いほど、性能も高くなります。

花粉粒子捕集効率

スギ花粉(約30㎛)をカットできる性能を示したものです。数値が高いほど性能も高くなります。

血液不浸透性(mmHg)

医療用マスクだけの性能条件です。血液や体液が飛び散ったとき、どのくらいの圧力にまで耐えられるかを示すものです。

呼気抵抗(mmH2O/cm2)

呼吸のしやすさを示します。数値が低いほど息苦しさは低くなります。

可燃性

マスクの燃えにくさを示すものです。医療用マスクの場合、手術で電気メスを使用することがあります。そのため、燃えにくさも安全性のひとつの基準として採用されています。

マスクには、さまざまな形状や素材、サイズのものがあります。2021年以降はJIS規格が制定され、JIS適合番号や検査項目の評価をパッケージに表示することもできるようになりました。マスクの選び方がよくわからない、今までなんとなく選んでいたという方は、ぜひお伝えした内容も参考にマスクを選んでみてください。